■第18回「浪花撫子」〜お茶会〜レポート■


●日 時:2003年11月8日(土)13:30〜17:00頃
●場 所:プラネットステーション 2Fミーティングルーム
●テーマ:ブラジル人医師「中萩エルザ」さまをお迎えしての座談会
●参加者:12名(うち初参加2名)
      会社員(デザイン事務所)、会社員(建設会社)、事務職員(専門学校)、
      事務員(法律事務所)、会社員(家庭用品関連)、 社会保険労務士、
      会社員(コンピューター関連会社)、 化粧品会社薬剤師、大学生、
      フリーMC、CADSOHOなど

13:35〜

●浪花撫子の説明   

●今回、講師の方をお招きすることになったきっかけ

 撫子メンバーの中で臨床心理士の仕事に興味のある方がいて、
 メーリングリストでやりとりしているうちに、これまたメンバーの中で
 知り合いの方を紹介してくださることになり、今回実現した次第です。 

●前回のお茶会でディスカッションしたアイスクリームについて
 (東京本部戦略経営研究会よりの依頼)  

 メールマガジン(416部)を発行して反響あり。  

※今回、撫子メンバーの方、お2人よりお菓子の差し入れをいただきました。
 ありがとうございます&ごちそうさまでした。

13:45〜

●自己紹介(名前・仕事など簡単に)

・撫子メンバーからの紹介で、イラストを描く仕事を何度かしたことがある。
・結婚前は習い事をたくさんしていたが、今はしていない。
・スポーツクラブにはまっている。
・司法書士の勉強中。歌舞伎にはまっている。着物の着付を習っている。
・昨日午前3時頃まで飲んでいた。
・(初参加)撫子顧問がサーバーを借りている神戸の会社。着付を習い始めている。
・ジャズボーカルを趣味でやっている。
 お母様のお知り合いで今回講師の方を紹介していただいた。
・(初参加)大学生。就職活動のイベントで撫子顧問と知り合った。
 医療関係に興味がある。
・仕事がハードで寝ているような寝てないような・・・。

14:00〜

エルザさん お話しスタート

講師プロフィール

・中萩エルザさま
・ブラジルサンパウロ生まれ。日系2世。日本に来て17年。
・和歌山県立医大に(研修医)聴講生として参加。
・ブラジルにて、臨床検査医学士、医師免許取得。
・現在、和歌山県貴志川町在住。

●ブラジルのお話し&日本とブラジルのギャップ

・ブラジルの面積は日本の24倍。
・日本(四国を除いた)がサンパウロに入るぐらい。
・日本の人口1億3千万人に対し、ブラジル1億6千万人。
(日本に来た時、人口の多さにびっくりした。)
・ブラジルの中で時差がある。
・ブラジルのバイアという所までボランティアへ行くのに、バスで40時間かかった。
・日本とブラジルの時差12時間。季節も反対。
・日本は主に東洋人しかいないが、ブラジルは移民の国なので、いろんな国の人がいる。
(ポルトガルをはじめ100数十ヶ国)、
・そのため、最初の頃は御互い言葉が通じなかった為,挨拶はジェスチャーや体で示
 したのが始まりです。(ハグやキスなどのスキンシップが多いので、日本人は冷たい
 距離があると思った。)
・ブラジルと日本の文化・生活は正反対。

●日本に来ることになったきっかけ

・和歌山県立医大に研修生として来ていた時に、未来のダンナ様(12歳年上)
 と出会う。
・ブラジルに戻ってから、未来のダンナ様と5年間文通していた。
・仕事のレールが敷かれていたし、お見合いも用意されていた。
・結婚して日本に来ることに対して迷った時に、仕事はどこでもできるが、
 愛するパートナーとの出会いは一生に1回あるかないかだと思った。

●資格のお話し&現在の活動にいたるまでの経緯

・外国人は日本に来ても、すぐに医師の国家資格は受けられない。
 まず、予備試験を受ける資格があるかどうか審査があり、
 許可が出てから予備試験が受けられる。

・予備試験(筆記試験)を2回受けたが、不合格。
 大学卒業後、10年以内に受からないといけないが、
 受験資格を出産や子育てでオーバーしてしまった。

・日本での資格は取れなかったが、何が人生で大切なのか見つめなさい
 という問いから他の道が開けた。
 妊娠しにくい体質だと言われていたが、子供を2人もうけた。(現在15歳と12歳)

・主婦の仕事に没頭。
・地域との付き合いの中で日本語が上達。

・放送大学で「発達と教育」選考心理学選択。
 撫子メンバーのお母様にお世話になり、奨学金を2年間で60万出してもらい、
 3年かかって卒業した。

・臨床心理士になるための勉強中。

●現在の活動

・名古屋ブラジル総領事館内Disque-Saudeプロジェクト医療相談医
・「多文化共生センターひょうご」医療プロジェクト相談医
・大阪府庁健康福祉部地域保健福祉室感染症・難病対策課の派遣カウンセラー
・CRIATIVOS・HIV/STD関連支援センター相談医
・和歌山県立医科大学第2内科聴講生

・南米人が日本に来ても言葉が通じないので、相談できない人達の指導
 をしている。(育児や老後など)

・医療通訳(他の難しい問題なども)の依頼が来る。
・忙しいがやりがいがあって、ブラジル時間に合わせて日本が夜の間に仕事を
 しないといけない。

・英語・ポルトガル語・スペイン語・フランス語(少々)・日本語がしゃべれる。

・ポルトガル語と日本語の「日常医学用語辞典」を出版した。

・今回、講師に来ていただけたのも、メンバーのお母様にお世話になっていた
 経緯があったから。

●講師エルザさんの提案で全員でレッツトライアル!

・まず自分を好きになることからスタート。
 自分の汚い部分を知って、改善することで成長する。

→自己愛を高めてみよう!
・普段、自分で自分を褒めないし、褒めてもらうことも少ないので、いい機会となる。

<ルール>
・メンバーが2人1組のペアになり、お互いに自分のすばらしい所を相手に話す。
(1分間)
→ペアの相手から聞いたことを自分のこととして皆に発表する。

☆ペアになった相手と、みんな身体を乗り出して話す人。
 部屋中に、みんなの笑い声が響き、1分間という指定があったが
 実際は3分ぐらい話してもらいました。

 発表のシーンでは、それぞれがその人になりきっての発表。皆さんいつもと違う
 顔を見せてくださいました。それを見て、聞いているメンバーも、また大爆笑!

 初めての体験で、おっかなびっくりでしたが、終わってみればあっという間に
 終わって、とても楽しんで頂けたようでした。

15:00〜

休憩

15:10〜

●質疑・応答&フリートーク

Q.どんなお菓子を作られるのか?

A.季節の素材(さつまいも・いちご・かき・ももなど)を使って、
  いろんなパターン(ケーキ・タルト・シャーベットなど)のお菓子を作ります。

  あと、ケーキのレシピもご紹介いただきました。

Q.行き詰まった時の対処法は?

A.祈りを通して神様とお話しをする習慣があり、他の道があるかも知れない
  ということに気づいた。
  医師の国家資格を取ることだけではなくて、自分にしかできない仕事がある
  のではないかと思った。

  ※ブラジルには、いろんな宗教があり、小さい頃から信仰心がある。

A.不満はためずに泣きながらでも吐き出す。
  男性一般は話しが聞けない人が多いので、どうして気づいてくれないの?っと
  黙っていたら、わかってもらえない。
  相手の話は、3倍の根気を持って、聞いてあげましょう。

Q.日本人ばかりの国に来られて、嫌なことはなかったのか?

A.気にしないタイプ。気持ちの持ち方次第で、プラス思考に変えられる。
  どんなことでもステップアップして、いい愛のタネになると思っている。

  東京で会議があってチケットをコンビニで予約していたら、店員さんの思い込みで
  東南アジア系の人と思われた。

  娘がブラジル人の母親がいることで、小学校の時にいじめられたが、今は母のこと
  を誇りに思うと言ってくれている。

Q.ブラジル人が身近にいないのですが、日本人が気づいてあげられたらいいことは?

A.日本の病院で外国人の方が入ると、通常の3倍ほどの時間がかかるので、
  余裕を持ってほしい。

  思い込みで話をしないで欲しい。たずねてあげること。

※日本人は、最初から自分のことは言わない。
 外国人は、自分の感情を出す。
→国民性の違いがある。

Q.日本に来て好きな場所は?

A.和歌山県貴志川町の裏道がスイスに見えた。つり橋も素敵に見える。
  美しい場所は自分で作るもの。いい所を探すようにしている。

Q.家庭と仕事の両立は?

A.近所の人には自分の仕事のことは言ってない。
  ダンナさんは後継ぎ39歳で結婚した。
  収入は生活できる程度あればいいと思っている。
  活躍する場所は、向こうから依頼が来て、ダンナさんに言うとOKをくれる。

15:50〜

●エルザさんの感想

・フレッシュなグループで、楽しく自由に話させてもらった。

●参加者の感想

・ブラジルのことが聞けておもしろかった。
・ダンナの転勤で四国に行く自分と重なって、気分がはれた。
・マイナス思考が多かったので、プラス思考が勉強になった。
・笑顔があたたかく、気持ち良く感じた。
・内容から話し方に至るまで、すごく勉強になった。
・エルザさんの楽しさが伝わってきた。
・難しい話じゃなくて、すーっとはいってくる話が多かった。
・遠い所から来ていただき、ありがとうございました。
・感情豊かで体からエネルギーが出ている。
・女の行き方に感動した。
・オーラを感じる。
・行き詰まっても他の道を考えて行こうと思った。
・隣にいるだけで、パワーをいただけた。
・私たちの目指す仕事と家庭の両立の姿が聞けて、撫子としても良かった。
      
16:00〜

●エルザさん退出&参加者の近況報告

・7月に結婚後、ダンナが転勤で10月末より四国へ。
 仕事は年内で辞める予定。今は姉の家で居候中。
 来年、四国に行ったら、車の免許でも取ろうと思う。

・3月に結婚して、新居をまだ探していて、ダンナの実家で半同居中。

・仕事が忙しくて、上司とバトルした。
 スポーツクラブに通い、代謝が良くなり、汗をかき出した。

・飲み屋さんにはまっている。
 職場では2人きりなので、年配のいろんな方のお話しが聞ける。
 一人で行くとまわりの人と話ができる。

・労務の仕事をしていて、子会社から大元の会社と契約してもらえた。
 対応の悪い取引先に対して、今までガマンしていたが、はっきり言うと効果があった。

・お客様相談室に怒りの電話がかかってきて対応に困った。
 女性が多い職場は初めてだけど、皆いい人で楽しい。
 個人手配旅行で香港へ行った。贅沢三昧できた。次は3月に行く予定。

・森ノ宮でお昼を食べる所がなくて、この辺りをぐるっと一周してしまった。

・仕事が忙しくて、だんだん無感覚になり、追われるままの日々を過ごしていた。
 ハーブティーを飲みはじめた。

・学校に行かなくても良いので、とじこもり生活をしていた。法学部は卒論がない。
 法律事務所に勤めたい。法律と医療を結ぶ仕事がしたい。

・個人事業主として保険や共済に入りに行っているのに、対応した人の知識不足で、
 きちんととりあってもらえないことが多い。

17:00

●終了

●次回予告
「第13回お茶会」(二周年記念)
2004年1月12日(祝)13:30〜17:00頃
森ノ宮プラネットステーションにて

●お茶会参加者感想(一部抜粋)
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本日の講師を努めて頂いた中萩エルザさんですが、
皆さんがおっしゃっていたように、キラキラ輝いていて
本当にステキな方でしたね〜。

ブラジルのお話は、ちょっと目からうろこ?
ほんと、世の中知らないことばっかりですねぇ〜。
お料理レシピも面白かったですし。
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多くの方にきていただいてありがとうございました。
めずらしい活動されているので少しでも知っていただけて
うれしいです。
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先日はエルザさんの講話に参加させて頂きました。
とても魅力的な方でした。
”オーラ”ってのは自然と出るものなんでしょうね。
もしかしたらバレてたかも知れませんが、、、、、
なんでか?????途中から涙がでそうになって
「なんでやねん???」と思い必死でこらえてたんですよ。
何なんでしょうね?
私の心の琴線とやらにふれていたみたいです。

エルザさんの表情は優しくて、ふくよかで、
私は「仏さんみたいやな〜」と思いました。
なんか変なこと書いちゃってますかね?(^_^;)
仏像好きな方なら解っていただけるかな???
私は結構好きなんですが、見てると落ち着く、、、っていうか?
ついそんな気持ちになる素敵な方でした。

明るく、前向きで、他人も受け入れ、感謝を忘れない。

この週末出会ったお二人に共通するキーワードでした。
あ〜、、、有意義じゃった。。。。
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先週のお茶会の講師、エルザさんはとってもステキな方だったようです
ね〜。行けなくて残念でした(>_<)
議事録を拝見するのを楽しみにしております。
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先日のお茶会、どうも有り難うございました。
後ろ向きになりがちな私でしたが、エルザさんにお会いして
「元気」をいただきました。
本当にとても素敵な方でした。
私は、もっと感情を表に出さなきゃなぁ〜と思いました。
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この前のエルザさんのお話・・・
皆さんと同じく私もとっても楽しかったです。
笑顔がキラキラしていて、思わず見とれてしまいました。
こんな風に年をとっていければいいな・・・と素直に思えました。
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お茶会では、とても楽しいひと時を過ごさせて頂きました。
中萩エルザさんのお話は、とても役に立ち、元気を頂きましたし、
撫子の皆さんが、とても楽しい方々でお話しやすかったです。
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以上


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